理系院生徒然草

理系院生の試合備忘録

サッカーのマッチレポ

アーセナルVSリバプール プレスとポゼッションとエメリ

ついにヴェンゲルから監督が変更しエメリ政権となったアーセナルに対して充実のシーズンを送るリバプール。どちらもやや怪我人が多いのは気がかりな点か。

エジルの使い方であったりオバメヤンとラカゼットの共存、積年の課題である中盤センター問題を上手く解決している感のあるエメリはさすがといえる(フルマッチ見たのはシティ戦のみ)

クロップ政権3年目にしてチーム戦術が浸透しきった感のあるリバポ、今年あたりはなんらかのタイトルが欲しいところであろう。サラーの調子がまだ万全ではない感じか。

メンバーは以下

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アーセナルのビルドアップとプレスがハマらないリバポ

前半はGKからでもボールを繋ぎビルドアップするアーセナルとプレスを掛けるリバポという構図に。

 

まずはリバポの3トップの守備の動き

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  1. 最初のCBにはそれほどプレスせず
  2. ポジションは等間隔
  3. CBのパス交換中にプレスのスイッチ、SBを切りながらアタック

しかし守備がハマらずボールを前進されることが目立つ

理由は2つほど考えられ

  1. エジルムヒタリアンのポジショニングによりリバポのIHがアーセナルのセントラルハーフに当たれない
  2. 切っているはずのSBにうまくパスを通される

まずは1について

アーセナルは図1のようにセンターハーフの二人がWGとCFの間に顔を出すシーンが多い。この二人から前線にいいボールを供給しチャンスが生まれていた。

ジャカは正確なミドルパスで、トレイラは常にフェルミーノの背後を取る位置にいてボールを受けさばくシーンが多い。

エジルムヒタリアンファビーニョの脇(3センターの急所である)を狙っており、ミルナーとワイナルダムの動きを牽制。

リバプールのIHは彼らがトレイラとジャカに当たらないとボールはとれないのだが、当たりに行かず(行けず)アーセナルのビルドアップが成功する場面が多い。

2に関して具体例を1つ

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1列目が当たりにいくわりに後ろがついてこない現象(一体どこの代表やねん)によりしんどくなるリバプール、ただ決めきれないアーセナルにより事なきを得る。

試合としてもかなり強度が高く展開がはやい、その早い展開はプレスのなかでうまくボールを回すアーセナルは流石である。

対してアーセナルの守備とリバポの攻撃について

アーセナルのいい定位置攻撃⇒ロスト後の素早い切り替えからのボール奪回(ロングボールを蹴らせる)

リバポの3トップはロングボールに競り勝てるわけではないため、苦し紛れのロングは回収されることが多数。

センターのファビーニョがまだプレミアに慣れていないのかうまくボールを受けられず、受けてもミスが目立ちポゼッションが安定しない。

エジルを押し出して442で守備するアーセナルに対して、ミルナーやワイナルがCB横に落ちゲームメイクを試みるも中々上手くはいかない。

一番なにか起きそうなのはセットした状態からのサラーへのロング(ミドル)のパスでムスタフィとコロシナツの関係性がよくない所をついているが、チャンスにはなかなか結びつかず。セットプレーからのヴァンダイクが一番チャンスになっていた。

総じて前半はかなりのアーセナルペースに、いい形でボールを奪えずカウンターを発動できないリバポであった。

シティ戦などは3トップがもっとプレスに行きまくっている印象だったがこの試合ではそれほどであった。

クロップが一生叫んでいることを誰か教えてください。

リバポ変更とエメリの采配

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後半アーセナルのビルドアップに対しマネを左SHぐらいの位置まで落とし、ミルナーが右SHになって442(4411)のような形に変更。しかしトレイラがまたも2トップの背後で上手くボールを捌き、アーセナルペースが続く。

ゴール前ではヴァンダイクが脅威のフィジカルを発揮し得点を与えないリバポ(無理して取ってよかったね)アリソンがいるのも大きくゴールを奪えないアーセナル

61分ベジェリンの裏を圧倒的身体能力でとったマネのクロスからキーパーがはじいたところにミルナーが叩き込みリバポが先制。

ここまで消え気味のミルナーが一仕事。スコアが動いたところでアーセナルはどう動くのか。

67分 ムヒタリアンーイオビ

引き続きボールを回しながらサイドのイオビやエジルを起点に圧力を高めるアーセナル。変わって入ったイオビはサイドの仕掛けから攻撃を活性化させる。

対して勢いを逆手にとるようにリバポはサラーとフェルミーノでカウンターを仕掛ける。サラーのみが残りほぼ10人でブロックを引くリバポ。

73分オバーラムジー 

エジルがサイドに行きラカゼットの背後にラムジ―。

80分コラシナツーウェルベック

サイドからのクロスは入っているので中を増やそうという采配。リバポは苦しい展開が続く。

81分アーセナルの上手い回しからイオビのラストパスにラカゼットがゲットで追いつくアーセナル

その後の攻め立てるも決定機はなく1-1のドローで終了。

感想

強度や戦術的な面ともに見どころのGOODゲームであった。

前半のリバポはなんかおかしかったと思う。

トレイラの背後を取る能力は素晴らしい。ボールを回したいチームにとってはGKのフィード能力はマストになってきていることを感じる。

普通にアーセナルは強い、4位以内に入りそうだがどうなるか。

オバメヤンの左ハーフは守備がやっぱり怪しめ。

エメリの積極的な采配から追いつきアシストもイオビとただの良い監督にも思える。

ウェルベックを出てるとプレミアリーグ見てるなぁって思います。

以上。