理系院生徒然草

理系院生の試合備忘録

サッカーのマッチレポ

19-20プレミアリーグ チェルシー対リバプール ハイプレスの中で

今期もワクワクのプレミアリーグから今節はリバポ対チェルシーを見て行こう。

宿願のプレミア制覇へひた走るはリバプール。大きな補強はないが怪我人の復帰やメンバーの成熟もあってシティと並ぶ優勝候補である。CLのナポリ戦は敗れたもののPLでは5連勝で首位である。3トップの怪我だけが唯一の不安材料か。

対するはホームのスタンフォードブリッジで待ち構えるチェルシーである。新監督のレランパードa.k.aレジェンドが率いる。今期はユース出身の選手も多くチェルシーらしからぬ陣容である。

メンバーはこちら。

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メンバー

リバポはGK以外はベストメンバーか、チェルシーは初めてみる選手が多い。CFのエイブラハムが爆発中のようである。

ミラーゲーム

同じような陣形から共にハイプレスとカウンターを主とする両チームの対戦は激しいプレス合戦となった。

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リバポの守備

リバポはいつも通りのWG外切りからの中央刈り取りプレス、アンカーのジョルジーニョに対して躊躇なくプレスに行くファビーニョが印象的。

IHの2度追いやフェルミーノのコース消し(カバーシャドウ)など種としてはわかっているのだが、チェルシーレベルの選手でも嵌めていくリバポ。

わかっていても止められないのはオフェンスだけではないことを認識させられる。

特にジョルジーニョコバチッチクラスの選手でも慌ててパスミスをする姿が印象的である。

ここで刈り取れなかった選手はダイクとマティプで潰す安心設計。この試合のマティプは地上戦に空中戦にと存在感を出しまくっている。

チェルシーとしても繋ぎまくるという意思はなく、あくまで基本はボールを大事にだが無理ならエイブラハムやWGへ蹴っ飛ばすという感じであった。

一方のチェルシーの守備

 

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チェルシー

序盤はリバポの蹴っ飛ばしたため機会自体は少なかった。

基本線は敵陣でもCBに対してプレスをかけ、GKに下げればそのまま追いかける形。

右ではカンテが前に出て、左ではCBに対してマウントが寄せる。相手の右SBに入った時、マウントはそのまま追いかけていく。

割と噛み合わせ通りの選手にプレスをする。誰一人サボることなく献身的に守備をするのが印象的である。

序盤はお互いのプレスをミドルゾーン(中盤)で上手く外せればチャンスが生まれており、チェルシーでいえばコバチッチがドリブルで剥がした場面がチャンスに繋がっている。

リバポは13分ファビーニョが上手く持ち上がってプレスを外しマネへ繋ぐ。この流れで得たFKをアーノルドがブチ込んでリバポが先制。

ここでエメルソン⇨アロンソ(怪我のため)

失点後のチェルシーの反撃

失点後も果敢に攻撃を仕掛けていくチェルシー、この辺りではペースを握っていた。

一つの要因としてサラーとマネを抑えることができていたことが挙げられるであろう。

右サイドでは対人のスペシャリストであるアスピリクエタが、左ではCBトモリがそれぞれマネとサラーに仕事をさせず。

また、SBの上がりを活用することでリバポの圧縮守備に対抗していく、特に途中出場のアロンソは積極的な上がりからの高精度なクロスでチャンスを作っていく。

徐々にフリーになりつつあったジョルジーニョはサイドチェンジからリバポの守備にズレを生んでいく。

そして26分サイドから崩してアスピリクエタが押し込むも無常のVAR。その後FKからフェルミーののヘッドで2−0とするリバポ、チェルシーは決して悪いプレーをしている訳ではないため、セットプレー2発は中々苦しいところ。

リバポの保持

ボール保持はリバポの方が少し長いが崩しきっている訳では無く、特にサラーがブレーキとなっていた印象。

形はこんな感じ。(アーノルドやマティプがボールを持つ回数が多いのはチェルシーマティプにボールを持たせたがっていた感じがある。)

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リバポオフェンス
  • サラーの裏
  • 降りてくるフィルミーノ
  • CFとWGの間に落ちるヘンダーソン
  • 大外のマネ

辺りが選択肢となっている。チェルシーは特に危険な上2つに対応できており、下二つはある程度防げていたのでボール保持の攻撃ではそこまで危険度がないリバポである。

ただ、リバポが強みを発揮する敵陣での守備からカウンターはWGの裏にボールを送り込むことが1つのスタートとなっており、サラーマネが止められてもそこから守備をすることで再攻撃を狙う。

このWGにボールを入れる時にIHの二人のサポートは特に早いのは、攻撃のためだけでは無くその後の守備も念頭に入れているというナイスな設計である。

このタスクや守備の設計から読み解くに、リバポのIHはライン間で受けるというよりは走れて戦える選手を優先しているのだろう。ただボール保持ではIHはやや消えており(特にワイナルダム)、この辺りは改善の余地がありそう。

IHが消える分大外のSBの上がりが強烈なので十分なのかもしれないが。

チェルシーの大外アタックとリバポのカウンター

後半に入ると序盤、リバポが攻め立てていく。上記のビルドアップの形から両SBが上がり崩しを目指す。連続してセットプレーが起こるもしのいでいくチェルシー

序盤の危機を凌ぐと再び攻め返していくのはチェルシーで、大きな狙いは前半同様サイドチェンジからのアロンソである。大外のアロンソに振ってからもう一度大外のウィリアンやアスピリクエタに展開したり、中央のエイブラハムを狙うことでゴールを狙う。

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大外アタック

この形はリバポの圧縮守備の有効であり 、リバポを崩す鍵となりそうであった。

具体的にはこんな形も。

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66分チェルシー

さりげなくアロンソが上がったスペースを使うコバチッチも憎い働き。

右サイドではウィリアンが躍動し外に中にとチャンスを作っていく。

チェルシーの惜しかった点は崩しの局面で単調になってしまったことか。時間がたつにつれて大外に振ったあとにクロスを入れる形が多く、ここで一工夫できれば違った結果になったかもしれない。

考察

なぜこの大外アタックが可能になったのか見ていこう。

大外展開のためには

  • 蹴り手
  • 受け手

の二人がフリーになる必要がありまずは蹴り手の方から見ていこう。

ロングボールを供給していたのは主にCBコンビとジョルジーニョである。この二人がフリーになる場面を見ていくとリバポの圧縮守備に対して一旦比較的近距離のサイドチェンジをできた時(プレスを外した時)が多い。サイドチェンジで揺さぶった後にスライドで間に合わない中央でボールを受け展開する。

具体例はこちら

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前半45分 ミニサイドチェンジ

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大外展開

一旦プレスに行った後だと3トップは戻れず、3センターも一度引くのでリバポの中盤と前線の間にスペースができる。

受け手に関しては

  • 3センターのスライドが間に合わない
  • WGの守備能力
  • SBはチェルシーのWGにピン止め

辺りが考えられる。

特にサラーのサイドではアロンソが上がりまくりチャンスを生んでいた。

おそらくクロップとしてはこのエリアは捨てており、クロスは中で対抗しようということなのだろう。

試合に戻る。

69分チェルシーはカンテのゴール1点差に。

このゴールはサイドチェンジから始まっており、コバチッチが逆サイドのアスピリクエタに送り、カンテにパスしてからのゴラッソであった。

この後ミルナー←マネで、ワイナルダムが左WGに入る。対SB守備要員だろうか。

チェルシーの最後のカードはバチュアイ←エイブラハム

この時間はチェルシー優位の状況が続く、セカンドボールを上手く回収できているので2次攻撃に繋げていく。ただ崩しが結局クロスだけになってしまったのは痛っかたか。

なんとか訪れた決定機もバチュアイのヘッドやマウントのシュートは枠を捉えず。

オープンなゲーム展開の中でリバポもカウンターに出るが、この試合不調のサラーが止められ続けチャンスがないリバプール

なんとか耐えたリバプールがこの1戦を制した。

感想

ホームのチェルシーはいい試合をしていたと思う。中盤3人のパフォーマンスが良く、相手のプレスをいなしつつボールを動かしている。SBの二人、特にアロンソは出色の出来でクロスから決定機を演出。CBのトモリはサラーを押し込み続け、アロンソが上がりやすくなっていた。惜しむらくは怪我で交代カードを2枚使っていたことか。繋ぎは出来ていたので、マウントをペドロやプリシッチを入れることができればまた違った展開だったのかも。

対するリバポ、押される時間あったものの危なげなく勝ち切った印象。CBコンビの安心感は異常である。

地味にハイプレスを喰らった時のIHのパフォーマンスは気になるところかも。

サラー不調もセットプレー2発で勝ち切る辺りが今シーズン期待できる点かと。

fin

19-20チャンピオンズリーグ ドルトムントーバルセロナ 妥当な落とし所

ついに開幕した19−20CL、今回はバルセロナドルトムントを見ていこう。

バルセロナドルトムントインテル、スラビアプラハと死の組と名高いグループF

今シーズンメッシの負傷で出場がなく、スアレスも怪我でリーガでは5位と順調とは言い難いバルセロナ。対するはブンデスで開幕から4勝1敗で2位につけるドルトムントである。

メンバーはこちら

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メンバー

バルサの前提とか

バルデルデ3シーズン目で至上命題はCLの奪回とかなりハードなミッションである。

主力の高齢化に伴いやや競争力を落としつつあるバルサだが、まだまだ優勝候補には行ってくるだろう。注目は今シーズン獲得したグリーズマンとデヨングを如何に組み込むかだろう。

初戦ビルバオ戦、2節ベティス戦の2試合を見た限りデヨングの方が素早く馴染みそうな感じで、グリーズマンはメッシとの共存と守備がテーマとなりそう。

グリーズマン

フィニッシュ、ポストプレー、守備と全てのプレーのクオリティの高さ、所謂総合力の高さがグリーズマンの最大の特徴であろう。カウンターよし、ポゼッションよしで毎年15ゴールを保証するワールドクラスの選手である。

初戦では左サイドでややぎこちないプレーに終始し、スアレスの負傷後はCFに入るもビルバオの引いた守備を崩せず。

2節のベティス戦はスタートからCFに入り、幅広く動いてボールに絡み攻撃を進めつつ2ゴールと勝利の立役者となる。ただ崩しラスト15mではあくまで活かされる選手という感じ。

苦悩するバルベルデと明確なドルトムントの狙い

この試合ではついにメッシが復帰し、スアレスもスタメンに入る。グリーズマンは左WG、デヨングはIHに。

前半、展開としてはバルセロナが保持しカウンターをドルトムントが狙うことが多い。

ただドルトムントもボールを奪えればボールを保持する力がありバルサのプレスを交わす場面も目立つ。

前半、バルサはボールは保持できるものの崩しまでは行けず。

理由としては

  • ファティのミスの多さ
  • スアレスのフリーランの無さ
  • IHコンビのプレースタイル

あたりが考えられる。1つずつ見ていこう。

1番の誤算はファティのプレーだろう。ファーストプレー、セカンドプレーとミスが続き試合に入れず。ロストが多くなり完全にブレーキになってしまっていた。そのためセメドも攻撃参加を自重せざるを得なくなり攻撃に厚みが出ないバルサ。痺れを切らしたのかグリーズマンが右に流れてくることも。

ただアルバもいつもの積極的な上がりはなりを潜めていたので、SBには上がりすぎないよう指示が出ていたのかもしれない。

2つ目はスアレス。普段は幅広く動いてボールを引き出したり、最終ラインと駆け引きすることを得意とスアレスだが、今試合ではいつもよりは中央に鎮座することが多かったと思われる。いかんせん怪我明けだしという感じ。ただスアレスグリーズマン間の連携は良く今後に期待を抱かせる。

3つ目はIHの人選である。アルトゥールとデヨングは共にボールをキープし散らすプレーを得意としており、飛び出しやドリブル突破などのプレーは見られず。

この3つから見えるバルベルデの狙いとしては、前半はボールを保持して試合を落ち着け、後半のメッシ投入で勝負し、最低でも引き分けという感じだったのではないだろうか。

ドルトムントの狙い筋とバルサの対応

攻めあぐねるバルサに対してカウンターにボール保持の狙い通り進めていくドルトムント

噛み合わせ(ドルトムント守備時)はこんな感じ。

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ドルトムント守備

 

ドルトムントはDFラインがかなり高い。4−4−2圧縮でSHも中に絞りつつ、バルサのIHやWGにボールが入るとプレス。CBは基本放置であった。CHはデレネイは人への意識が強く、ヴィツェルはカバーの意識が強い。ロイスはブスケツのコースを切りつつ、カウンター時はブスケツの脇で受けるという嫌らしいポジショニング。

特筆すべきはカウンターの速さで、2トップーSHーSBが駆け上がりバルサを脅かしていく。

カウンターではロイスを起点にサンチョとアザールの突破にSBのハキミ、ゲレイロが絡んで行く。ゲレイロは突破のドリブルでハキミはフリーランをそれぞれに特徴をもつ。

バルサはピケの対応やネガティブトランジションで対応していき、漏れてしまうところはこの日のMVPテアシュテーゲンがストップ。

カウンターに移行しない時には、プレス耐性のあるヴィツエルがボールを落ち着かせ、フンメルスを起点にボール保持の攻撃を進めていく。

 その後グリーズマンとファティの位置を入れかえたり、アルトゥールが飛び出す場面が増えるバルセロナ、途中アルバ→セルジでセメドが左に。ドルトムントは35分あたりから2トップで前線からプレスをいくようになったりと変更はありつつ0−0で前半を終える。

押し込むドルトムント

 よりドルトムントペースで進んで行った後半戦、ポイントとしてはバルサの守備であろう。特に3センターにテクニカルな選手を置いているため、どうしても相手からボールを奪えないと後手に回る場面が多いバルセロナ

ポゼッションチームあるあるでどうして持たれた時の守備の強度が怪しい。

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バルサの守備

またWGにFW寄りの選手を配置しているため、WGとIHの間をうまく使われて交わされることも見られた。

例えば48分のフンメルスの縦パス、ブスケツのスライドが遅れたところを流れてきたハキミに使われている。

 

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攻めてもなくボールを奪えないのでそらドルトムントペースになるやろという感じ。

ドルトムントの崩し

ここではドルトムントの崩しを見ていく、フィニッシュの形は

  • パコの裏への飛び出し
  • ロイスのワンテンポ遅らせたオフザボールの動き
  • サイドからのクロス

が主なところ。

パコとロイスはフリーになる動きが上手く、お互いの動きに補完性もあるのでドルトムントの一番のフィニッシュパターンであろう。

彼らに合わせてSHやSBが外から崩して繋げていく。この時CHの2人は参加せずあくまで前線4枚プラスSBの5〜6枚がメイン。

SHのサンチョとアザールはお互いにポジションチェンジしながら中に外にと幅広く動き、チャンスを作っていく。

カウンター時はSHやロイスを経由して中央からパコを目指し、ボール保持ではサイドからの崩しが目立つ。

数は少なかったがアカンジがCHと同じラインまで上がってボールを捌いた時は共に決定機に。

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この場面ではサンチョが仕掛けてPKを獲得するも、テアシュテーゲンに阻まれる。

 他にも右サイドでセメドの裏からアザールが流れたり、ハキミが抜け出したりと決定機を生み出していた。

またドルトムントの両サイドバックが上がることでバルサのSBの攻撃参加も抑止しており、一層バルサとしては厳しいところ。

58分のメッシとラキティッチの投入後も明確に流れは変えることができず苦しいバルセロナ

さすがのメッシもまだキレが足りずといったところで突破のドリブルを止められてからのカウンターも目についた。

ただバルセロナとしてもネガトラはかなり注意を払っており、ピケやデヨングがなんとか止める場面が多い。

80分ごろはようやくバルサのSBが上がれるようになりやや盛り返していき、ドルトムントのカウンターの出足も遅くなるも決定機は無く0−0でタイムアップ。

感想とか

バルセロナは非常に厳しい感じ。明らかに崩しのパターンが無く開幕戦のビルバオ戦と同じようにライン間を圧縮で無くされたり、ゴール前を固められると手が無くなってしまう。ドルトムントのハイラインに対して裏に抜ける選手もおらず、メッシ投入後もキッツい感じ。

デヨングはまずまずのプレーを披露しており、ここから存在感を出していけるか注目。

グリーズマンは個人的に苦しい印象を受けた。左サイドでは守備に追われ、ボールも来ず。メッシと合うかが今後の焦点となりそう。

ドルトムントは今期初めて見たがかなりいいチームであった。組織の完成度が高く、SHがより点をとればさらによくなりそう。両SBも素晴らしく、特にゲレイロのドリブルは時間を作るいいプレーであった。

案外バルセロナが敗退したりして。。。

リバプール対アーセナル エメリの策と地力の差と

お久しぶりのマッチレポです。書きたい試合が多いものの就活に研究と忙しい日々だったりします。

今回はアーセナル対リバポ。

共に連勝スタートで初めての強豪対決というところか。悲願のリーグ制覇を狙うリバポは大きな補強はなく、怪我人の復帰が補強という感じ。今年も優勝候補の筆頭であろう。対するはアーセナル、補強ではぺぺ、ダビド・ルイスやダニセバージョスなどいい補強をしており、ウィロックやナイルズ、ゲンドゥージなどの若手も台頭してきている模様。

メンバーは以下

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メンバー

 

リバポはほぼベストな印象。アリソンの怪我によりアドリアンが先発もややCB陣との連携が怪しい感じ。

アーセナルは4−3-1-2を選択し、トップ下にはダニセバージョス、2トップにはオーバメヤンとぺぺの快速コンビ。

 

エメリの狙い〜取捨選択〜

 この試合のアーセナルの配置は4-3-1-2で2トップを残す形であった。

この配置での試合は今シーズン初らしく、エメリのリバポ対策の模様。

狙いとしてはわかりやすく

  • 快速2トップによるカウンター

辺りが考えられる。では如何にしてカウンターを狙っていたのかを見ていこう。

 

噛み合わせとしては図のようになる。

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噛み合わせ

3センターではどうしても大外のSBまでプレスに距離が空いてしまい、プレスが遅れることが多い。そこでリバポの両SBがフリーになりやすく、SBからの攻撃が目立つリバポ。またリバポの攻め方として、ボールサイドと逆サイドのSBも高い位置をとっており、エメリとしては

アーセナルの2トップがSBの裏を狙うリバポのSBが比較的フリーになりやすい 

の2つを天秤にかけた結果前者に傾いたのだろう。また計算として

  • SBからのハイクロスはCB(ルイス、ソクラテス)で優位に立てる
  • アーセナルの両SBはWGのマネとサラーに注力する により

防げるというのは頭の中にあったと思われる。

ただ2点目はアーノルドの縦パスから生まれていたり、ロバートソンから再三いいクロスが入っていたので計算としてはやや狂っていたのかもしれない。

SBやIH、ファビーニョでボールを動かすリバポに対して、中央を固めてカウンターを狙うアーセナル。特にアーセナルのSBはサラーとマネを警戒し、かなり中寄りのポジションであった。

序盤はエメリの作戦がハマり中央でボールを奪った後に簡単に裏のスペースへボールを出してペペを走らせたり、左IHのウィロックの突破からゴールに迫っていく。

セバージョスの守備のタスクとは?

気になったのはトップ下であるセバージョスの守備であった。最初はファビーニョマンマークするのかなと思いきや、そこまで見ている様子はなくIHやSBに寄せては空けたスペースを使われておりやや疑問だったの気もする。

守備時は3センターより一列前で守ることが多く、狙いとしてはカウンター時に快速2トップに繋げる役割を期待されていたのだろう。

リバポの攻め筋

対するリバポの攻め筋を見ていこう。

ビルドアップの段階では相手2トップがそこまで寄せてこず、セバージョス曖昧な位置にいたので、SBやアンカーのファビーニョを起点に前進を進めていく。

IH下ろし(ワイナルダムやヘンダーソンがSBの位置に降りる動く)が自陣でほぼなかったのはアーセナルが前から行かなかったことに起因しそうである。

攻めの中心は両SBとフェルミーノであった。

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リバポの攻め

エメリの策により時間とスペースを得た二人はそれぞれの持ち味を生かしながらゴールを目指していく。左SBのロバートソンは縦に突破してのクロスや、アーリークロスからチャンスを作り、右SBのアーノルドは斜めの楔のパスから打開を図る。

彼らの動きに呼応するのがCFのフェルミーノで、3センターのスライドのズレを狙いながらボールを受けて攻撃を加速させていく。特によく動くジャカ、ゲンドゥージが空けた所は狙っていた感じであった。

またフィルミーノが裏へ抜ければSB-CB間にマネとサラーの両WGが入り込む形だったのだろう。

ただ中央を固めるアーセナルの守備を崩しきれず、ウィロックやペペの突破から好機を作られる嫌な展開に。

そこで存在感を出してくるのがワイナルダム、ヘンダーソンファビーニョの中盤トリオであった。

特にネガティブトランジション(攻撃⇒守備)の局面でアーセナルの中盤に襲い掛かり、ボールを再奪取することで2次攻撃に繋げるリバポ。

そこで40分、アーノルドのCKから先制に成功する。

さらに後半開始早々、アーノルドの楔からPKを奪取し追加点を得るリバポであった。

さらにリバポペースが続く中58分サラーのゴールにより、試合を決定づけるリバポであった。

得点シーン詳細

このシーンではアーセナルの守備にエラーが重なっていたので詳しく見ていく。

ボールを奪いサイドチェンジしたリバポに対し、オーバメヤンとぺぺで上手くコースを消したアーセナル

ここまでは良かったのだがこの点で3つほどエラーが起きている。

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エラー
  • ゲンドゥージとセバージョスのポジションが被っており、一番守らなけらばいけないDFラインの前のエリアが完全にあいてしまっている。
  • 後ろのDFラインが押し上げておらず数も同数であること。
  • 左ではモンレアルとウィロックがともにヘンダーソンを見てしまっていること。

この後ファビーニョにパスが出るのだがこの後もエラーが起こっており、

  • 後ろの状況を把握せず飛び出してしまったジャカ
  • 下がらずに前に出たしまったモンレアル
  • サラーに対してカードをもらっているにも関わらず当たりにいったルイス

と中々エラーだらけである。

恐らくだが、ウィロックがファビーニョに当たり、モンレアルが下がっていれば起こらなかった失点である。

3−0になりやや引いたリバポに対して、よりボールを保持して攻めていくアーセナル

トレイラ、ラカゼットを投入し攻勢に出るも80分のトレイラのゴールのみでゲームセットであった。

感想

エメリはリバポをリスペクトしすぎたのかなぁと、ただ策自体は面白くぺぺが序盤のダイクに勝てていたあたりで点が取れていればという内容。決定機もあったので。

誤算はダニセバージョスがオフェンスで機能せず、守備でも不安定なポジショニングに終始した印象である。

一方のリバポ、チームとしての厚みを感じる試合であった。徐々にアーセナルの策に対応しつつ、セットプレーから得点し後半で突き刺すという堂々たる内容。

チェンバレンには個人的に期待している。

 

CL1stLeg バルセロナVSリバプール ゲームモデルとメッシと

どうもマッチレポです。準々決勝から継続してみてきたバルセロナを追いかけていきたいなと。相手はリバプールで今の所この両チームが優勝候補なのかなというところ。

バルセロナマンUをあっさり撃退し、リーガ連覇も決めており盤石の体制である。ターンオーバーをして主力の疲労を調整しCL制覇に照準を合わせてる。

ついにメッシもターンオーバーを受け入れその結果重要な一戦で常に輝きを放っている。

バルベルデ就任後カウンターや速攻を取り入れるなどゲームモデルをアップデートしつつ結果を残している。

一方のリバプールはシティとのプレミア制覇をかけた熾烈な争いをしており主力にも怪我が出始め苦しいところ、ただ2冠の可能性も十分にある。ここ最近はファビーニョとケイタがフィットしたようでこの試合ではどうなるだろうか。

メンバーはこちら

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メンバー

 

ホームのバルセロナはアルトゥールではなくビダルがIHに入り右SBはセルジをチョイス、左WGにはコウチーニョであとはいつもの布陣。

リバポはアンカーにファビーニョでIHにケイタが入り最前線にはワイナルダムが入る。個人的にお気に入りなアーノルドではなくゴメスが右SBに入る。

ボール保持とプレス

個人的な戦前の予想ではバルサのボール保持に対してリバプールがどれだけプレスで対抗するのかと思っていたが全く違うものとなった。

その理由はリバプールのボール保持である。

バルサのプレスを外しあっさりとゴールまで迫っていく、特にアリソンから繋いでシュートまで行った場面ではかなり衝撃を受けた。

まずはその仕組みを見ていく。

序盤はリバポが持った時に果敢に前プレするバルセロナ、この時はメッシも頑張る。

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バルサの序盤の守備

このプレスに対してまず大事なのはGKのアリソンであった。

スアレスやメッシはアリソンまでプレスをかける時があったがそれに対しても蹴っ飛ばすではなく、冷静に繋ぐことでバルサの守備を壊していく。

これでシュートストップも一流なのだから恐ろしいGKである。

次にリバポが目指すのはバルサのプレス隊の突破、つまりDFラインと中盤ラインの間までボールを届けることであった。

この試合で見せた届け)方をお二つ見せていく。

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序盤のプレス躱し①

これはワイナルダムが降りる形、2WGが強力なのでバルサのCBはあまり出れないことを狙う。

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序盤のプレス躱し②

ケイタがおりてブスケツが食いついたところにもう一方のIHのミルナーが入ってくる。

ラキティッチは最初ファビーニョを見ており間に合わない。

どちらもやり方が違うだけで、目標とするのは4-3-1-2でプレスにくるバルサの3列目での中央のアンカーの選手を動かして脇や背後を狙うというもの。

この後もブスケツの脇を上手く使うことで上手く進撃するリバポであった。

ちなみにリバポのIHのボール保持時の役割はよりボールテクニックに優れるケイタがファビーニョの横に落ちたりし、ミルナーがより前の範囲を動く。

ここでバルサの方も見ていく。

前からハメれず剥がされていくので普通に自陣までボールを運ばれるが決定機はなんとか作らせていなかった。またボール奪回の位置が低いためリバポのプレスにあってしまう。それでもメッシを中心として中央から速攻で攻めていくバルサ

本当にメッシはエグく中央で2人ぐらいなら軽く剥がしていく。

 

リバポのプレスとバルサのボール保持

リバポのプレスの合図はWGの外切りとIHの2度追いで相手の選択肢とボールを奪って行く。中央のワイナルダムは片方のサイドに誘導しハメる手助けをする。

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WGの外切り

リバポの計算ではSBのスペースは捨てて、WGは下がりすぎずカウンターに行くことを狙う方が得なのだろう。

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2度追い

2度追いについてはCBの後にSBや、IH→CBなど広いスペースを走力でカバーしていく。この時に後ろもしっかりと押し上げられていることがミソである。

このプレスに対してのバルサは主に2つの手段で対抗して行く。

  • リバポが捨てているSBにボールを届けること
  • メッシでプレスを剥がす

ともに狙いはリバポの計算を狂わせることである。

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SBにボールを届ける

ここで仮説 リバポのアルバ潰し

1つ目のバルサのプレス回避については右ではメッシが中に行く分ロバートソンはセルジを見ることができるが、左ではコウチーニョとアルバがいるのでゴメスはコウチーニョに付きアルバが空くことが目立つ。

なのでセルジよりアルバにボールが供給されることが多い。

ここには基本リバポのIHが気合いでプレスに行くのだが、もしかするとあえてアルバの所を開けてIHで潰して裏を狙うのもリバポの策だったのかもしれない。

サラーを下げすぎずまた右サイドで奪ってカウンターを見据えての右SBにゴメスは論理的な気もする。

2つ目のメッシについてはバルサにしかできない策である。

リバポのボールの奪い方は

  • 中央にボールを出させ窒息させることでボールを奪う
  • ハイプレスからロングボールを蹴らせてダイク&マティプで競り勝ちボールを奪うというもの

1つ目に対して絶大な効果を発揮するのがメッシのドリブルである。

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メッシ

本来奪えるはずの所なので人数をかけてボールを奪いに行くのだが、そこをメッシがぶち抜くことで一気にチャンスになって行く。

リバポのプレー原則をぶち壊すメッシの神業である。

メッシのこのドリブルはカードをもらっている選手を狙うことも多く、退場に追い込まれるorディフェンスがゆるくなるの2択を強いる。

そして試合が動いたのは26分アルバのクロスからスアレスが合わせて先制。

この場面も23分ごろにアルバがミルナーを上手く剥がした所からチャンスが生まれている。このアルバサイドの攻防はこの対戦の一つの鍵なのかもしれない。

先制後の両者の振る舞い

先制後あたりからボールを握ることに成功して行くリバプール

理由はリバプールが繋げたことと、バルセロナがネガトラ時に撤退を選択することが増えていったからである。

アルトゥールではなくビダル起用したことからもバルベルデはボールを握ることよりも守備の強度を優先したことがわかる。

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リバポの攻め

開始直後のネガトラの即時奪回プレスが外されたことや先制したことも重なり4−4−2でブロックの守備を引くバルセロナ、それに対してリバプールはSBをとWGを上手く使いながら普通に攻め込んで行った。わかってはいたけどバルサはボールを持たれると弱い。ビダルやピケ、テアシュテーゲンを中心になんとか守る。

この撤退策はメッシとスアレスのカウンターが鋭く、敵陣からのカウンターも受けないので現状のバルサにとって撤退は悪くはないカードのようである。

リバポはメッシが守備をしないこともあってバルサの2トップの脇や間からボールを運び侵入して行く。今季はボールを保持しても十分なプレーができることを示していくリバポであった。

ミルナーは列を降りたり右に広がって受けたりと幅広く動き、ファビーニョは常に2トップの間にいる。CBは隙があれば運ぶと割となんでもできる模様。

WGの二人に上手くボールを渡すことでチャンスが生まれて行く。

後半も引き続きボールを握るリバポ。前半30分〜ぐらいからバルサを押し込みネガトラでも上手くプレスをかけることでバルサは蹴っ飛ばすことが増える→ダイクマティプには部が悪く回収される→再攻撃を繰り返されるバルセロナであった。

そこでコウチーニョ⇆ネルソンセメドでセルジが右SHビダルが左SHに入りバランスを整えるバルベルデ。攻められがちであった左サイドでビダルが存在感を発揮し徐々に押し返すバルサ

その後トランジションからバルサが追加点をあげ、その後もメッシが自身が受けたファウルで得たFKをぶち込み3−0で1stLegを制した。

感想

内容は5分でなんならリバプールの方がよかったぐらいだがメッシスアレスの決定力が光る試合となった。

もうバルセロナはポゼッションに徹底的にこだわるチームではなくなったんだなと思わされた試合でもあった。もちろん世界トップ5ぐらいにはポゼッションできるとは思うのだが蹴っ飛ばすことも多く、オフェンスもメッシが持ってこそ始まる感じ。

なんというかコービー晩年のレイカーズに近いものがあるのかも。

一方のリバプールはボール保持からのセット攻撃も完成度が上がっており4局面に対応できる現代的なチームになっている。特にバルサの十八番でもあったネガトラプレスを簡単に剥がしていったのは驚き。

さてどうなるか2ndleg。。。

 

CL バルセロナ対マンチェスターU マンUの狙いとメッシとボール保持と

あっという間に1週間が立ち2ndlegが始まる。

オールドトラフォードで0-1で敗れたマンUは敵地カンプノウに乗り込む。アウェイゴールを最小に抑えたと考えれば悪くない気もしてくるのが不思議なところ。

前回のように押し込む時間が増せばあるいはという感じ。

カンプノウで迎えるはバルセロナ

そろそろベスト4〜決勝まで返り咲きたいところ。特にメッシの意気込みを感じる。

前回対戦ではマンUにボールを持たせたのか持たれたのかの答え合わせができると期待している。

メンバーはこちら。

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メンツ

 バルセロナはいつものメンバー。

マンUはかなりメンバーを変えてきており4バックにも変更。ルカク、ダロットを外してのリンガード、マルシャル。ルークショーは無念の出場停止。

奇襲とメッシ 

カンプノウで最初に仕掛けたのはマンUであった。

開始30秒ポグバのスルーパスに抜け出したラッシュフォードのシュートは惜しくもバーに。

これが入っていれば試合内容は大きく変わっていたのかもしれない。

ここから連続して攻めていくユナイテッド。

1分後には綺麗な繋ぎからゴール前に走り込んだマクトミネイに合わせるも繋がらず。

立て続けにチャンスを得たマンUは前からプレスに行く姿勢をみせる。

バルサはいつも通りにブスケツがCB間に落ちて、GKと合わせて4枚のビルドアップ隊に幅取りのSBと間に顔を出すIHでボールを回していく。

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いつものやつ

スールシャールの策はブスケツが落ちて3枚になった最終ラインに3トップでプレスに行くことであった。

プレスの左右差から見えるスールシャールの狙い

15分に神メッシされるまでは勇気を持って前からプレスに行けていたマンUをみていく。つまり15分までが当初のプランと思われるが何分時間が短くどこまでが狙いなのかはみずらかった。

最初に現象として見えたのは3トップのプレスの掛け方の違いである。

右サイドではラッシュフォードがアラバへのコースを切るようなプレスにいきその後も何度か同じようなプレスの行き方をする。

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左サイドではマルシャルはいつも通り中へのコースを切りながらプレスし、ピケからセルジに渡ると連動してポグバが当たり中盤がスライドしてメッシにはヤングがぴったりと付く形に。

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仮説

今回はマンUのプレスについてである。

現象をまとめていくと

  • 右WGはラッシュフォードはアラバのパスコースをきる(外切り)
  • 左WGのマルシャルは中央のパスコースを切る(中切り)
  • ヤングがメッシを見て、DFラインは3枚でスアレスコウチーニョをみる。
  • ポグバは右SBまで寄せる。
  • マクトミネイは中央よりでプレー。

この形の想像し得る狙いは

守備

  • ヤングをメッシのマークにつける。
  • スアレスコウチーニョに対して3人(スモーリング、リンデロフ、ジョーンズ)で守る。
  • ポグバを高い位置でプレーさせ運動量を増やしすぎない。
  • 相手の攻撃を右サイドに絞り、人数をかけて奪う。

攻撃

  • セルジの裏からカウンター
  • ネガトラをドリブルで外す
  • 奪ってからアラバの裏をラッシュフォードが狙う。

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まとめ

バルサの攻撃を右サイドに誘導しセルジの裏を狙ったり、リンガードマルシャルラッシュフォードのドリブルでネガトラを外そうという狙いだったのかなと。

またこの形ではポグバが前に進出できる。

13分などでもヤングが自身のサイドのスペースではなく中央のメッシを見ているのであながち間違ってもいないのかも。

ラッシュフォードも前残りの姿勢を見せており、右サイドでバルサが持つときにアラバが上がるスペースを狙っていたりもするのかもしれない。

 狙いとして面白いと思うし、あえてストロングサイドであるメッシサイドに攻撃を誘導しカウンターを狙うのが面白いかなと。

アラバサイドを突くのが目標でアルバが逆サイドにボールがある時でもガンガン上がる仕組みを逆手に取ろうということなのかも。

ただ15分ヤングの判断がやや遅れたところでメッシがメッシして先制。

こういうスーパープレーがサッカーなのでぜひ動画でご覧ください。

失点後の振る舞い

攻めるしかなくなったマンUは引き続き同数プレスを続けていく。

えぐいのはマクトミネイで中央を守りつつアラバに通された時にもプレス、逆サイドにある時には絞りと驚異の運動量を見せる。

根本的に3トップが戻る仕組みではないのでIHの運動量がエライことになっている。

バルサも徐々にアラバが切られていることに気づいたのかうまく剥がしながらアラバに届ける形が増えていく。こういうバルサのボール保持はすごく、コースをきっているのに通されるやんとなるラッシュフォードであった。

マンUバルサのボールロスト後のプレスをドリブルで剥がす場面がありファウルを誘発するなど狙いが機能しそうであったし、実際にプレスを突破するとシュートまでいけるようになっていく。

19分再びメッシ、デヘアのミス合間って2ー0となる。メッシとコウチーニョのネガトラも見事。

仮説2 バルベルデの策

 

rikei00fash-book.hatenablog.com

 この試合で見たかったのはバルサのボール保持についてであった。

この試合では前半の早い時間帯でも後ろからつなぐ意思を見せていたし、実際にボールを繋げてもいた。特点後はよりボールを回して相手を動かしていくバルセロナであった。

特にうざいのはラキティッチでマルシャルの位置に応じてプレス隊の間に入るようにポジションを取りボールを循環させる。

セルジーラキティッチーメッシの位置どりは本当に見事。

点差やスタジアム(オールドトラッフォードなのかカンプノウなのか)は大きく関係しているとは思うが、やはり1stLegではリスクを考慮してボールの保持にこだわり過ぎなかったのだと思う。

バルサのゲームモデルは結局

1ボール保持からの定位置攻撃

2ボールロスト後の即時奪還(ネガトラ)

3ネガトラがきつくなって初めて引いた守備

なのだろう。

後半はより普通の4−3−3である(ラッシュフォードがアラバをみる)マンUだが効果的ではなくメッシの起点からコウチーニョの得意の形で3−0となりゲームを終わらせる。

残りは所謂ガーベッジタイム、個人的にサンチェスが出てきたのが嬉しかった。

感想

今年の主役は俺だと言わんばかりのメッシの活躍により4シーズンぶりのベスト4進出を決めたバルセロナであった。以外と久しぶりのベスト4で前回は優勝している。

改めて思ったのはバルセロナはボールを保持してナンボのチームではないかということである。そのためにはメッシを支える中盤3枚が大切で最適解は今日の3人なのであろう。特にブスケツラキティッチは絶妙な役割を果たしており、アルトゥールは受け方がバルサっぽくないもののテクニック(特にボールを隠しながら回るプレー)で順応している。

あとはセルジロベルト、本当に戦術理解が高く必要なタイミングで 必要なプレーができる選手である。是非とも中盤でスタメンで見たいのだが。。。

今後鍵を握るのはコウチーニョなのかもしれない。

ボールを持ちすぎるキライはあるものの今までのバルサにはないテンポのプレーと右足の一発がある。異質な彼のプレーがいい方に作用するか否かが今後の鍵を握りそう。

というか左WGの人選。

一方のマンU、デヘアのミスで終わってしまった感じ。

マンUを見ていて思うのはゲームモデルがわからないなということである。

特に攻撃のプランが個人頼みで、後ろもビルドアップができないので苦しい。

リバプール戦が本当に楽しみである。

fin