CL第2節 バルセロナートッテナム 真っ向勝負とメッシ
昇格組のレガネスにまさかの敗北のバルセロナと、夏に無補強も怪我人続出で早くもしんどいトッテナムの一戦である。まぁバルセロナも怪我人でつつあるけども。
真っ向勝負のトッテナム、変わりつつあるバルセロナ
トッテナムは開始早々にキーパーまでプレッシングし、積極的にバルセロナのボールを奪いに行く。前半2分それに対してブスケツとメッシでプレスを外すと、メッシがアラバへのロングスルーパス、これにロイスがやや強引な飛び出しをするもパスで交わされ、コウチーニョがゲット。
得点時の崩しの図
プレスをかける際基本はボールの近くからマークを拾っていき、パスコースを限定する。この時どこかしらでマークを捨てるのだが、逆サイドのsbを捨てるのは定石である。なぜならプレスがかかった状態ではボールが飛んでくることが少ない&そこに届いてもそこまで危険度が高くない。
この真っ向プレスに対して、ブスケツとメッシが魅せる。
まずはラングレのパスをブスケツターンし、プレスを外す、メッシにわたりここでプレスバックの2人をかわしてのロングスルーで勝負あり。
メッシ&アラバの黄金コンビである。やや注意不足だったかもしれないし何気にラメラの立ち位置が非常に悪い、またロリスの判断も悪かったので、事故感はあった。
メッシの恐るべき空間把握能力である。
失点後のトッテナムに注目すると、相変わらず攻撃的なプレスをかけ続け、キーパーへのプレスも継続していた。取られた後もゲーゲン的な激しいプレス。
対するバルセロナ、バルサと言えばポゼッションだが、だいぶ以前とは違った形であり簡単に言うとより縦に早くなっていた。このときに光るのはやっぱりメッシ。得意の右ハーフスペースで受けてから、かけてくるトッテナムに対してメッシは2.3人平気で外して裏にボールを供給していた。やっぱりめちゃくちゃうまい。
前がかりなトッテナムの姿勢を逆手にとっているものと思われる。
アルトュールもかなりボールを受けて散らしており、プレスがなかなかハマらない原因であった。ただ右サイドのセメドとピケは、かなり怪しく蹴っ飛ばすシーンも多い。
攻撃に関してはスアレスが駆け引きでCB2枚をピン止めし、コウチーニョとメッシがハーフスペースに入ってくる形が基本。ただメッシはフリーマンのように動き回る。
時々大外のアルバである。ポゼッションはいい形でメッシに渡すためという感じ。
守備時はラキテッチが右に張り出して、コウチーニョが落ちる懐かしのMSN形。
プレスは2ボランチになるアルトゥール、ブスケツが敵陣内でも果敢に行っていたが、ふつうにかわされていた。今日のメッシは守備を頑張る日だった。
切り替えの局面ではバルサが失わないことのほうが多かった。
トッテナムはボールを奪ってからの速攻がメインで、蹴ってケインが収める形から簡単に両サイドの二人(ソン、ルーカス)に預けて仕掛ける形が多い。
ビルドアップはサンチェスではまるケースが多く、2ボラの能力的にも厳しそうである。
試合中盤の25分でもまだまだ走るトッテナムも、ビルドアップのミスからライン間で受けたメッシからチャンスが生まれ最後はラキティッチのスーパーボレー。
30分あたりからトッテナムややプレスを緩め、バルサも攻撃をスローダウンさせるも、メッシ絡みでチャンスを作りながら前半終了。
アルトゥールがうまく顔を出すのでプレスを外すことが出来ていた。
なんといってもメッシ、スピードを上げるとどこからでもチャンスやゴールを生み出しているし、時間もコントロールしていた。
対称的に苦しいトッテナムで特にビルドアップでサンチェスではめられるケースが多く、ケインに届かないと攻撃がままならない。
修正しない、できない?トッテナム
続いて後半、バルサがいい形でボールを奪いメッシが3人はがして打つもポスト、サンチェスのミスから同じような形でメッシのドリブルシュートも再びポスト。
切ないミスが続くトッテナムも、メッシのポスト直撃のあとゴールキックから、ルーカス―ラメラとつなぎ最後はハリーケイン。ほぼケインの質で崩したゴールであった。
55分ライン間で受けたメッシからアルバに展開しクロス、スアレスコウチーニョスルーでメッシがゲット。謎のゴールパフォーマンス。
追い上げムードのスタジアムをぶち壊すメッシ。
トッテナムはライン間やバイタルでメッシを開けすぎだし、この得点パターンはテストでここ出るぞのやつである。もう少し警戒すべきだろう。
ワニャマからダイアーに交代
65分アルバの不用意なバックパスをケインがラングレから奪い取りラメラに繋ぐ、ラメラのシュートがラングレに当たりゴール。
アルバの爆弾パス、ケインはさすがのプレー。
内容の割りに食らいつくトッテナム、ケインが死んだらかなりきついであろう。
そんーシソコと交代 ラメラージョレンテ交代
徐々にバルサの守備が切り替えの局面での出足が鈍り&ウィンクスの質が上がりトッテナムがいい形でボールを奪いゴールへ向かうようになる。
バルサは1列目と2,3列目の間が広がり、セカンドボールをトッテナムが拾い、チャンスが増える。バルサはゲームをコントロールできていない。
86分アルトゥールービダル交代
バルサのセット守備はかなり怪しく、ボールを奪えないのでトッテナムがボールを持つ場面が増える。ただトッテナムも攻撃パターンは少なく、ジョレンテへのクロス爆撃 が多い。まぁ時間帯のせいでもあるだろうが。
89分メッシスアレスのプレスで不安定になったトッテナムの回しをいい形で奪い、最後はメッシでジエンド。簡単に放り込むのが賢明だったか。そしてこのまま試合終了。
メッシが無双しているのに放置し続けた、もしくはつかまえきれなかったトッテナム。
感想
特にライン間の相手にどこまであたりに行くのか、だれが見るのかがはっきりしてなかったように思う。スアレスのプレスはかなりうまいが、繋ぎたいロリスなわりにCBが繋げないのが痛かった。
バルサが終盤ポゼッションで試合をコントロールできずビダルを入れたのはなかなか衝撃的で時代の変わりを感じる。あの頃の君は、、、って感じ。
トッテナムは控えの質の低さが痛い、冬は補強しような。
最後に
やっぱりメッシは異常。