理系院生徒然草

理系院生の試合備忘録

サッカーのマッチレポ

マンチェスターシティVSマンチェスターU スコア以上の差

ペップグアルディオラモウリーニョの因縁の対決である。なんやかんやいい勝負をしていると思うのは多分気のせい。羽生対佐藤康のように100番ほど勝負してほしい気もする。

チームの完成度では大きく差があるように感じる両チームであるがどうなるか。

メンバーは以下

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マンUはポグバ、ルカクと核となる選手がいない、CBも怪しさがある。マタはベンチなのか。モウリーニョはアフロ好きやなぁ

対するシティ、デブライネ以外はほぼベストメンバーか。Bシウバも面白いプレーをするので注目。サネコンパニオタメンディなど豪華なベンチ。フェルナンジーニョの控えは誰か取らないのだろうか。アグエロが好調でDシルバもゴールが増えてきており、盤石の王者である。

シティのボール保持と崩れたモウリーニョの狙い

マンUの守備の形から見ていく

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4-3-3(4213)でセットするマンUはラッシュフォードが中央に位置しフェルナンジーニョへの球出しを牽制する。フェライニは中盤センターに位置し、フェルナンジーニョにパスが入る(または入りそうな)ときに厳しくプレスを掛けていた。

3トップはSBのパスコースを切りながら外から中へポジションを取る。これは偽SB対策だろうか。

エレーラはシルバにマンツーマン気味でついていた。

開始直後はシティ陣地でも積極的にプレスする姿勢をみせるユナイテッド、GKでフェライニをサイドに流れさせて競らせるなどの狙いを見せる。

モウリーニョの狙いは

  1. 開始直後ののプレスからのショートカウンター
  2. フェライニとラッシュフォードで中盤中央のエリアをフェルナンジーニョに自由に使わせない&シルバをエレーラで消す。
  3. 高さ勝負

あたりだと推測される。

しかし相手はシティである。シルバ、シウバ、アグエロの球の引き出しと11分のシルバの先制点によって目論見はもろくも崩れ去ってしまっていた。

マンUの狙いを崩したシティのポゼッションと攻撃

シティはポゼッションからの定位置攻撃がメイン。オフェンストランジションからのショートカウンターも時には行っており、ペップのいつもの策である。

ポゼッションをベースに相手を動かしながら、特定のエリアでは選手(または2~3人からなるユニット)によって戦略を変えているグラウディオラ。

具体的には左のスターリング、メンディ、シルバと右のマフレズ、ウォーカー、Bシウバである。

左サイドでの戦略

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周りとの連携からの爆発的な加速が武器のスターリングやクロスマシーンのメンディ、どんな所でも球を受けられるシルバがいる左サイドでは、左利きのラポルテの球出しから細かくボールを繋ぎ崩す。ここにアグエロが顔を出すこともある。

図の二つのエリア(CB、SB、SH、CHの成す四角形の間とハーフスペースの入り口)が攻略のメイン。

まずシルバやフェルナンジーニョ、ラポルテがハーフスペースの入り口でパス交換したり、ターンしてから攻撃を始める。

このエリアはマンUが捨てているエリアのため割りとフリーで受けることが出来る。

次に図の四角形に人が出入りして、スペースを生み出しパス交換から崩していく。

典型的なのは1点目のシーンである。

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あまりにも見事な崩しなので是非動画でご覧になっていただきたい。

まぁシルバが上手すぎるのも多分にあるのだが。

右サイドでの戦略

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左サイドで手数をかけている分ウォーカーがあまり上がらずリスク管理し、Bシウバのライン間とマフレズのアイソレーションがメイン。

マフレズはスペースがある場所での細かいタッチから逆を取るプレーが上手く、パスにドリブルにクロスに貢献。(なんとなく家長っぽい気もする。)

Bシウバもシルバクラスにうまいのでハーフスペースやライン間でボールを受けて攻撃を活性化させていた。何げにDFも上手くデブライネが怪我してこの選手が出てくることに戦慄する。

 

失点後もマンUは重心を下げることになり、シティが攻め続けるも追加点とはならず1-0で前半を終える。

 

 後半開始4分、センターサークル付近でボールを奪ったシティは素早いカウンターを発動しアグエロのゴラッソで追加点。カウンターでも点が取れるのでお手上げである。

ニアをぶち抜いたアグエロも見事。

0-2となったマンUは前からプレスする姿勢を見せるもここで登場するのがエデルソン。正確なフィードでサイドに散らし、プレスを外していた。

56分リンガードールカク ラッシュフォードが右でルカクが中央

そのルカクがPKを獲得しマルシャルがゲット。

 61分 マフレズーサネ サネが左でスターリングが右へ

サネの役割はアイソレーション用員でサネが左で張り、Bシウバシルバスターリングで右で細かく繋ぐことが増える。

68分ごろから相手陣地ではフェライニを押し上げて442でプレスをかける場面も出てくる。そうなると存在感を増すのがエデルソン。正確なフィードでプレスを外す一因となっていた。

72分 エレーラ、ラッシュフォードーマタ、サンチェス

マタとサンチェスが途中出場なのだからマンUも相当に恐ろしい。

74分 アグエロギュンドアン Bシウバが右に行きスターリングがCFに。

後半も引き続きボールを保持するシティ。

マンUはボール保持のときにユニットレベルでの連動性がなく行き当たりばったりな攻撃になっていた。

85分 44本ものパスを繋いだシティがギュンドアンの追加点で勝負あり。

3-1でシティの勝利となった。

感想

攻守に圧倒的なパフォーマンスを見せたシティは異常に強い。セット攻撃カウンターなんでもござれである。ペップの長年の課題である被カウンターはへの対策もボール保持、素早い切り替えからの守備、予防カバーリングなどで解消されているように見えた。スターリングがゴールを決めれば本当にスキがない気もする。

個々で見ればDシルバは異常。上手い戦える点まで決めるともうバロンドールです。

アグエロも素晴らしい。

スターリングはシュート以外のプレーは本当によい。マフレズはもっと得点に直結する仕掛けが見たい。

対するユナイテッド

チャンスらしいチャンスがなく厳しい戦いに。失点のタイミングが悪くプランが崩されたか。交代で流れを若干押し戻したモウリーニョは見事だったが、ここまでオフェンス陣の爆発頼みだと厳しいか。

サンチェス好きなので移籍してほしい。

後半はあんまり書くことがなかったような。。

あったらごめんなさい。