リーガ バルセロナ対ビジャレアル
お久しぶりのマッチレポです。
久々すぎて書き方が怪しいですが頑張って参ります。
カソルラの復活で注目を浴びるも降格圏から抜け出せないビジャレアルどうやら失点が多い模様。
対するはほぼリーガを手中に納めた感のあるバルセロナ。目標は悲願のCL優勝であろう。メンバーはこちら。
ビジャレアルもいつの間にか知らない選手が増えてしまった。
水曜開催とあってターンオーバーしているバルサ。メッシ抜きでどのような戦いになるだろうか。
駆け引きとゴールと
お互いにボールを持ちたそうなチームであるが、開始と共に仕掛けたのはビジャレアルであった。相手のビルドアップに対して前プレを敢行して行く。
FWの二人はGKに下げられてもそのまま当たりに行く。イボーラ(時々モルラネス)がアンカーのブスケツにもマークに行き簡単には繋がせない姿勢を見せるビジャレアル。
このプレスに対するバルセロナの対応はさすがに蹴っ飛ばすことはしないが、以前のように繋いで剥がすというよりは前線に早く届ける選択が目立つ。またラングレからスアレスへの縦パスは先制の起点にもなっていた。
前線にボールを持ちたがる選手(特にWGの二人)がいるのでそこに簡単に届けることがゲームプランだったのかもしれない。
ビジャレアルとしては蹴らせれば空中戦では負けないというものだったようで、たまにテアシュテーゲンがサイドに蹴っ飛ばした時にはマイボールにできていた。
序盤(開始〜10分)ではお互いに前プレにいくため早い展開が目立つ。
ビジャレアルの序盤のキーマンはCFのトコエであった。ウムティティにフィジカルで優位に立ち、ボールを納めたりファウルを受けながらチームを前進させることに成功していた。
所謂サリーの動き、イボーラがどこまで付いてくるのかを見ている感じであった。
また地味にポジションを落とすビダル、カソルラもまたどこまで付いていくかの判断を迫られていた。
ブスケツが降りることで3枚で前進できるようになったバルセロナは両翼のマルコムとコウチーニョをうまく使いながら12分、16分と立て続けに得点する。
1点目はビジャレアルに後ろの守備の対応の不味さが伺えるものでもあった。
ここで対するバルセロナの攻撃を見ていこう。
左右非対称な攻め筋〜右サイド
面白かったのはバルセロナの右サイドの攻めで、キーマンはセルジロベルトである。
基本的に大外のレーン(というかタッチライン)にポジションをとるマルコムに対して中寄りでボールを受けるセルジ。
狙いは5レーンの基本の列の移動と5−3−2の泣き所である中盤の3の脇のエリアの攻略であろう。
またマルコムが中に入ると大外にポジションしたりと気の利いたプレーを見せる。
ここからボールを動かし試合を動かしていく。縦に早い攻撃を好む今試合のメンバーの中ではボールを落ち着かせたりとリズムを変える役割を担っていた。
特にうまくサイドチェンジできた時には時間とスペースが与えられるエリアでありその一番の例が1点目であった。
まずはラングレのいい縦パスからのスタート、ビジャレアルは前プレを敢行中。
この時WBやCBは人に当たりににいくのがビジャレアルのやり方なので、WBのガスパール、右CBのゴンザレス、CBのモリがそれぞれ対面のアルバ、コウチーニョ、スアレスに付く。中央のモリが出たところを左 CBのルイスがカバーに入り、ペドラサも絞っている。中盤3枚もボールサイドに寄っているので、スアレスが上手くセルジにサイドチェンジした時にはマークがいない状況が発生する。
そこでセルジが上手く持ち上がりモリのカバーに入ったルイスのとペドラサの間にスルーパスで勝負あり。
左サイド
やや機能不全感のあった左サイドである。基本は中のハーフスペースにコウチーニョが入り、大外にアルバが駆け上がるという形。そこに左サイドに流れて来るスアレスが絡。
問題はアルトゥールとコウチーニョのプレーエリアが被ってしまったことであろう。
二人ともにボールに触ることで調子を上げていくタイプであるがコウチーニョがアルトゥールのプレーエリアに入って来るのでアルトゥールがボールに触る回数が減ってしまいパス回しにテンポが出ず、コウチーニョはバルセロナの中ではボールを持ちたがる傾向にあるためプレーが停滞してしまっていた。
ただスアレスの裏抜けでボールをすばやく前進させることはできており。コウチーニョとの連携から速攻は機能していたのでそこまで問題ではないのかもしれない。
0−2からのビジャレアル
0−2とビハインドをおってしまうも自分達がボールを持てばチャンスを作れていたビジャレアル。
ボール奪回後にまずカソルラに渡すことでボール回しを安定させ、長短のパスでリズムを作りつつ2トップに渡していく。2トップはトコエカンピとチクエーゼがそれぞれウムティティとラングレに対して優位を築けておりそこから主にチャンスが生まれていく。特にチクエーゼのドリブルが素晴らしくラングレをキリキリマイにさせる高パフォーマンスを見せる。
前半でカソルラーチクエーゼで一点を返し1−2で前半が終了する。
後半も動いたのはビジャレアル
チクエーゼを守備時に右SHまで落とし5−4−1でのブロックを形成する。
チクエーゼは自身と逆サイドでバルサが持った時あまり下がらなかったがこれはカウンターを狙っていたのだろう。
ブロックを敷かれ攻撃が停滞するバルサ。
特にビダルがブロックの間で受けれないのが厳しいところでアルトゥールもなかなか顔を出せずく攻めあぐねる。
するとチクエーゼのアウトサイドのパスからトコエカンピがサイドに抜け出し、クロスに見せかけてのシュートを放ち2−2となる。
後半15分に コウチーニョ⇆メッシ
その直後16分に裏抜けからイボーラがゲットし3−2。逆転に成功するビジャレアル。
バルサはその後 アルトゥール、ブスケツ⇆アレニャー、ラキティッチを投入
ラキティッチがアンカーに入り右IHにアレニャー左IHにビダル
マルコムは左サイドでもタッチラインに張るスタイルは変わらず、メッシはいつもの場所右サイドのハーフスペースで受ける。
ビジャレアルはトコエカンピ⇆バッカと交代
その後カソルラの芸術的なパスからバッカが抜け出し4−2、苦しくなるバルセロナ
43分にメッシがFKを決め、48分にはCKからスアレスのゴールでバルセロナが追いつきゲームセット。
感想
ビジャレアルはいいチームなのだが勿体無い引き分けとなってしまった。
最後の二失点についてはFKでは壁が少し避けてしまったり、CKでは二人で競りにいってしまいクリアしきれずと細かなミスをスーパースターは見逃さなかった感じ。
ただ印象的な選手が多くチクエーゼは個人的な発見である。
そしてレジェンドのカソルラは圧巻のプレーを披露。プレービジョンと精度が素晴らしく左足も右足同様に使えることの大切さを教えてくれる。
一方のバルセロナはコウチーニョは少し苦しいのかなという感じ。アルバをもう少し活かせないとなぁと。
マルコムはボールを持てばいいプレーなのだがどうなるか。
やっぱりメッシは神でしたというゲームだったのかもしれない。