理系院生徒然草

理系院生の試合備忘録

サッカーのマッチレポ

ベディスvsレアルマドリー 理想を貫いたベティスと理不尽なレアル

戦術的な面白さや、ポジョナルプレーを信奉するキケセティエン監督、日本のスター乾などで日本でも有名になりつつある気がするベディス。

ロナウドが抜けてベイルベンゼマが爆発すると思いきや、怪我人や不調とここ数年のツケが回ってきた感のあるレアルマドリーの一戦。

ロペテギが解任され、注目の後任はOBのソラーリと繋ぎ感が満載の人事に。

ベティスは今季何試合か見ているが、ボール保持を志向し、キーパーからもガンガン繋いでいくスタイル。フィニッシャーがいればもっといい位置なのかもしれない。

往年のリーガファン的にはホアキンカナレスグアルダードと懐かしの選手が多い。

基本的には3-1-4-2のシステムを採用している。

一方のレアルはロペテギになってからかなりボール保持に傾いていたが、スピード感に欠けていた印象。ソラーリ後は初観戦。

メンバーはこんな感じ。

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メンツ

 

レアルは若手が大量発生しており、どこのバルサやねんという趣。

一方のベティスは2日前のソシエダ戦と一緒のメンバーらしい。大丈夫か??

読みの外し合いと試合を動かせる選手

試合早々に面白い光景が見られた。今季352で進めていたベティスは433でスタート、一方のレアルは352と逆やないかという立ち上がり。お互いに対策を練りあった結果なのか、はたまた人員ゆえなのか。

そんな序盤ペースを握るのはベティス

 キーマンはWカルバリョ、2トップと3センターの間に位置しボールを散らす。

レアルは最初カルバリョに誰が当たるのかがなかなか決定されておらず、フリーで配給される場面が目立つ。

サイドで人の動きが若干異なるのが面白いところ。

左サイドではホアキンが中に入り、フランシスが幅取りする場面が多い。

アルタードは幅を取ることもあれば、裏に抜け出したり中央にいたりと幅広く動く、動きながらマークマンのモドリッチの動きを探っていた感じがあった。

一方の右サイドではテクニシャンコンビのロチェルソとカナレスのコンビでゲームを作る。カナレスは右半身で敵をブロックしながら左足でボールを隠す得意のプレーによってサイドで基点となり、ロチェルソは上手くバルベルデのマークを外しながら運ぶドリブルからチャンスを作っていく。

バラガンは2人がキープしていると上がるようになっておりフランシスよりも基本の位置が低い、これはリスク管理も兼ねているのだろう。

中央のサラブリアは抜け出しにポストと色々なワークをしているが対面がラモスということで中々決定的な場面はなかった。

Rマドリーは3センターで試合に入ったため、マッチアップは図のようになる。

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空くWカルバリョ

アンカーがそのままアンカーにプレスをかけに行くチームもあるが、カゼミロはそこまでプレスする意思は示さなかった。

前述の通りグアルタードがモドリッチを動かすようなポジショニングを取ることで、モドリッチはプレスに行きにくかったのかもしれない。

ベティスペースで進むも13分、カルバハルの上がりからモドリッチのスーパーなボレーで先制するレアル。やっぱり理不尽である。

 

菱形作りと頂点の選手の動き

ピッチが菱形でいっぱい

一度ベティスのボール保持について見ていこう

 基本的にはポジショナルプレーの原則である

「1つ前の列の選手とは同じレーンにいてはならず、2つ前の列の選手とは同じレーンにいる」を順守しながらプレーしていたと思われる。

一列前列の選手は角度を作ってパスコースを作る。

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5レーン

 

図にするとこんな感じ。結果的に菱形が出来上がる。

選手たちが菱形を作ることを意識しながらプレーしているのか、はたまたポジショナルプレーの原則に則ってプレーしていると結果的に菱形が出来上がるのか。

どちらであるかはキケセティエンに聞かなければわからないが、これだけピッチ上にうまく菱形ができるのは興味深い事象である。

具体的なポジショニングを見ていこう。

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菱形!!!

このようにWカルバリョが結節点となり、二つの菱形を作りながら前進を目指す。

大事なのは相手を見ること、ベティスの選手はレアルの選手の位置をみて自身が動くことで相手を動かし、菱形を作っていく。形の決め打ちではないのである。

頂点は移動せよ

これはIHとWGの選手が主に行う。

菱形の頂点の選手へのパスは所謂列を飛ばすパスでビルドアップ時の前進に欠かせないパスである。その分マークが激しく出すのが難しいのだが、ベティスは頂点の選手が抜け出し、そこに別の選手が入ってくることでパスを受け易くしていた。

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頂点の移動

またこんな亜種も

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GKも組み込むよ!

 

頂点が変わるだけでなく、菱形の中に人が入り新たな菱形を形成するパターンもありおもしろい形であった。

特にロチェルソは指示の感じを見てみると配置を気にしたり、敵の動きを見ながら移動できる選手なのであった。

IHが機を見て相手のIHの背後(アンカーの脇)を取る場面もあり、本当に相手をみてポジショニングしていると感心させられる。

スコア後のゲームの様相

スコアが動いたあとも同じようにゲームを進める両チーム。

動き出すのはモドリッチ

Wカルバリョを牽制しながらCBに寄せたり、直接プレスしたりと供給源を止めに行くことで徐々にレアルがベティスのボール保持を阻害できるようになっていく。

ベティスも自陣でパスをひっかける場面もあり、カウンターでチャンスができるマドリー。

キーマンはヴィニシウス、恐るべきスピードと自信満々なドリブルで左サイドからチャンスを作る。

特にネガティブトランジション時のロチェルソとカナレスのコンビの後ろのスペースを上手く使っていた。

その後レアルは時間がたつにつれて重心を下げ、PA前ぐらいでラインを設定し相手を引き込んでいく。

このときベティスはWGの二人(ホアキンとカナレス)の中に入った後のアクションが少なく、ディフェンスの前でボールを回すも決定機までは作ることが出来なかった。

後半開始と同時にベンゼマ⇔クリスト 前半終了間際のプレーでベンゼマが負傷交代した。

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後半戦

後半マドリーは2トップの内どちらかがWカルバリョを消すようにポジションを取る。

ただWカルバリョ自体に強く寄せるわけではないので後半も変わらず配給を続けるカルバリョであった。

後ろのビルドアップを阻害できない⇒いい形で中盤にボールが入るので寄せれない⇒最終ラインが下がる

といった流れで後半も押し込まれていく。

レアルの守備の左右の違いとか

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右サイド

右サイドではモドリッチの位置がかなり低く、Wカルバリョを見るタスクは終えてグアルタードをみながら時には大外のフランシスのマークまで行ったり下がって実質6バックの時もある。

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左サイド

なんとか守れていた右に対して左は突破される場面が多い。

中央のカナレスとロチェルソからボールを奪えず、バラガンの上がりに付いていく人がいないことがままあった。

ここまで左右で違いがあると、レアルは守備の基準があまりなく誰がどこまで誰を付いていくのかがはっきりと決まっていなさそう。

個々の判断でやっているのかもしれない。

まぁ右サイドの守備のほうが強そうではあるけども。

ただカウンターは鋭く、ヴィニシウスやレギオンを起点にチャンスを作る。

ベティスは大外の幅取りはSBがして攻め込んでいき、後半になってカナレスの裏を取る動きが増えていく。

20分フランシス⇔テージョ

その1分後ロチェルソ⇒カナレスでゲット。

二人とも股を通したおしゃれなゴールで、カナレスの裏抜けが報われた瞬間でもあった。

 

その後も変わらず攻め込むベティス

ギオン⇔ダニセバージョスで4-4-2っぽくなるレアル。中盤4にはフラットか。

バルベルデ⇔ブラヒムディアス セバージョスが真ん中に入り、ディアスが右サイドへ。

43分フリーキックからセバージョスが決め勝ち越すレアル。

ビルドアップのミスからのカウンターである。

低い位置での中へのドリブルからのロストは失点につながるねと最近どこかで見た形。

そのままレアルが逃げ切ったのであった。

 感想とか

ベティスのサッカーが面白かったのだが、それ以上にここまでリーグ中位の相手にドン引きのサッカーをしたレアルやソラーリ監督には驚いた。サンティアゴベルナベウでこんなサッカーしたらブチギレられそうなものだが。

ただ結果は出したので案外策士なのかもしれないソラーリ監督である。

ただチームとしての戦術がなさげなのだがどうなるだろうか。

選手ではモドリッチが流石のプレーをしたのと、ヴィニシウスがよかったと思う。

ヴィニシウスは某ディエゴトーレスにボロクソに(2部レベル?)言われていたが普通にいい選手であった。加速性能とメンタリティーが素晴らしい。

一方のベティスは433の方がいい気がするのだがどうだろうか、ここまで押し込めると幅取り部隊が高い位置を取れるので必殺のSB-SBができそうな。

ロチェルソはかなりいい選手で運べて出せて動ける現代的な選手、また自身や味方のポジショニングの認知と修正が上手い気がする。

あとは点取り屋がいれば。。。

乾はホアキンさんがいるので相変わらず苦しいか。。。

fin

 

 

 

PL マンチェスターシティ対リバプール 決戦の地はエティハド

首位リバプールと勝ち点差7で追う2位マンチェスターシティ対戦。スタジアムはシティのホームエティハド。

いわゆる6ポイントマッチでこの後のプレミアの覇権争いの行方を左右するビックマッチであろう。

前節はアーセナルを粉砕したリバポ、3トップがエグくカウンターの権化のクロップ監督。

対するは自身が主導権を握る戦いしかしないペップのシティ、前節はサウサンプトンに勝利している。フェルナンジーニョの復帰が大きい模様で、Bシウバが好調な感じ。

メンバーは以下

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スタメン

シティは左SBにラポルトを起用、メンディとデルフが使えずジンチェンコは前節致命的なミスをしたので使えずと妥当な采配か。

サネが入り、マフレズが外れている。CBはコンパニ御大が入る。

リバプールはベストメンバーかと。3トップは相変わらず強烈、控えも揃ってきており充実を見せる。

外的要因がピッチに与える影響とか

プロの試合の、それもリーグ戦において1試合が独立していることはほとんどなく(開幕戦と消化試合ぐらい?)基本的にはそれまでのリーグの結果の影響を引きずりながらゲームが行われる。極端な例だが日本対ポーランドのように負けていてもオッケーな状況すら起きうる。

前述した通り勝ち点差が7開いており、しかもエティハドということでリバプール的には引分けでもオッケーというゲームだった気がする。

対するシティは絶対に勝ちたいが負けるとほぼゲームオーバーなのでそこまでリスクを冒したくはない、というところだろうか。

両チームの思惑やら狙いやらがかみ合った前半から見ていこう。

シティのポゼッション位置とリバポのプレス(試合序盤)

キーパーを使いながらボールを保持し攻撃をしていくシティとプレスからのショートカウンターが最大の狙いのリバポ。

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試合序盤

リバポの3トップは前回対戦やナポリ戦のようにペナルティエリアやキーパーまでプレスをかけることはせず、パス回しに合わせて徐々にプレスの網を狭めていく形。

フェルミーノはCBに掛けるよりはフェルナンジーニョへのコースを切りながらプレスし、WGは外のSB切りでプレスをかけていく。

プレスが弱いわけではないのでシティは簡単にはパスを回せるわけではなく、試合序盤はIHやヘンダーソンも機を見てプレスにいき強度やテンションの高い試合となっていった。

シティはBシウバが降りてボールを回したりするも、リスクを負いたくないシティはロングボールを左右に振りながら前進、その分中盤では中々ボールは回らなかった。

激しい試合展開のなか存在感を示すのはフェルナンジーニョ、危険な位置を察知してボールを狩れるのでトランジションでそこまでリバポにやられなかった印象。

そんな中でも17分中盤で上手くプレスを交わしたサラーがフェルミーノとワンツーしマネへスルーパス、マネのシュートはポスト直撃でクリアがエデルソンに当たりあわやオウンゴールも何とか回避。

リバポの攻めとシティの守備

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シティの守備

前半はそこまで数は多くないがリバポがボールを持ったときのシティの守備を見ていく。一枚のIHは必ず1列上がりCBに当たる。もう一枚はアンカーについて

4-3-1-2の形でプレスをするシティ、3の両サイドがサネとスターリングで怪しそうなの形。

SBにボールを出されてIHが絡むときに逆サイドのWG(サネスターリング)があまり間に合っておらず危ないのだが、フェルナンジーニョのカバーで何とかしていたのは計算通りなのだろうか。

この時のベルナルドシウバの運動量は異常、CBが持つとほぼ全てプレスに行くので恐ろしかったぜ!

ペップがちょくちょく行なっているこのシステムはあまり上手くいっている印象はないがそこまでつないでこないリバプールには有効だったのかもしれない。

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リバポの攻め

リバプールのビルドアップは

  • SBからの斜めのパス
  • フィルミーノの列を降りる動き

の二つが基本線

右SBのアーノルドはセンスを感じさせる斜めの楔のパスでビルドアップに貢献し、フェルミーノがフェルナンジーニョの周りをうろうろすることでいH受けるのを助けたり、自身が受けてさばいていた。

 またロバートソンから逆サイドのアーノルドへのサイドチェンジもアクセントとなっていた。

サラーの裏へのロングボールが少なかったのは意外だったが。

アグエロスターリングとIHの仕組み

徐々に試合が落ち着きはじめボールを保持する位置がやや高くなってくるシティ、

そこで登場するのがアグエロさんとスターリングだった。

Dシルバの調子が悪くロストが多いなかでアグエロが上手くボールを引き出しており、

主に左のハーフスペース付近にIHと連動しながら降りてボールを捌き攻撃を進めていた。

右サイドではスターリングがロングボールで抜け出したり、ハーフスペースでパスを受けることで時間を作り、ドリブルやパスでボールを落ち着けることに一役買っていた。

  • IHのお仕事

シティはIHの仕事は幅広く動いてボールを受けることなのだが、Dシルバはリバポの中盤の背後を狙うようにポジショニングし、Bシウバは降りることで相手中盤の前で受けることが多い。Bシウバは叩いてから必ず動き、シルバもSBへ抜け出したりと突破口を探すシティであった。

シティの初シュートが25分と中々攻撃が上手くいかないまでもなんとかボールは保持していたシティ。

40分天下のアグエロさんのゴラッソで先制する。アグエロのニア上は本当に上手い。アシストはベルナルドシウバでこぼれ球を上手く拾ってからいい反応であった。

その後若干シティの重心が下がるもそこまでピンチはなく前半を1-0で終える。

点差がピッチに与える影響とか(後半)

前半に比べてSBの位置が高くなっていたように感じるリバポ。

両SBが上がり攻撃に厚みを持たせていく。

45分~55分まではシティに支配率が60パーセントとボール保持しながら進めていく。

リバポの選手交代とフォーメーションチェンジ(55分)

ミルナーファビーニョ と交代しワイナルダムが左にでてフェルミーノがトップ下サラーがワントップ、マネが右になり、ヘンダーソンファビーニョのダブルボランチに変更する。

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リバポの変更

この変更には個人的な仮説があり

  • CBとアンカーの三枚に同数でシティがプレスしてくるので4枚に増やし自陣のビルドアップの安定
  • 両SBの攻撃参加のリスクを減らし、どちらも上がる攻撃をより増やす。

SB間のロングパスしたりしながら試合を進めていき、64分アーノルドからロバートソンへのロングパスから折り返してフェルミーノが決めて同点に。

大外視野リセットの定番の形。

Dシルバ⇔ギュンドアン ギュンドアンはシルバよりは低い位置でプレーし。シティも4-2-3-1と変更の模様。

狙いは枚数調整かなとも思ったり。

ただシルバの調子が悪そうだったゆえの交代である気もする。

70分エデルソンのクリアを拾ったダニーロからスターリングに縦パスが入り、サネへとつなぎゲット。

ポジトラからの綺麗な速攻、しっかり繋ぐエデルソンに、起用に答えたダニーロと取った後も蹴らない意識が大切だなと改めて教えてくれるゴール。スターリングのハーフスペース受け、アグエロの釣る動き、サネのシュートも見事。

最終盤の攻防

改めて、試合ではリーグの勝ち点差と点差というパラメータ(変数)から主にピッチでどう振る舞うのかが決定される。

  • シティは引分けでもキツい
  • リバポは引分けでOK

この状況からリバポのシャキリ投入のタイミングやどれくらい前がかりになるのか、対するシティはプレーの仕方プレスや位置DFラインの高さが決まっていく。

シティに単純なクリアが増え、マネ⇔シャキリの交代が実行される。

ワイナルダムを残してバランスを取り、追加点を与えないようにしながらゴールを目指すリバポ。

前プレを強めるリバポに対してカウンターでチャンスを作るシティ。80分ごろにはシティ全員下がる場面すら発生していた。

リバポはアーノルドを起点に攻め込んでいくも崩しきれず、スターリングのカウンターからアグエロの決定機。

85分 ラポルト⇔ウォーカー 最初は左に入るもやりにくかったのか右に移っていた。

コンパニ⇔オタメンディ フィルミーノ⇔スタリッジ

ギュンドアンはかなり高い位置までマークを追っていくのは指示通りなのだろうか、スペースを開けていたような気もするが、引きすぎるのを嫌ったのかもしれない。

 アディショナルタイムではダイクを上げパワープレーにこのあたりは戦術もクソもない模様。放り込みまくるリバプールと15試合分ぐらいクリアをしまくるシティ。

なんとか逃げ切って2-1で終了。面白くなるプレミアであった。

雑感とか

試合の強度とプレーの質、監督の采配、バイブスと今シーズン屈指のベストバウトであった。シティの勝因は結局フェルナンジーニョでリバポ得意のトランジションを防ぎ切ったことであろう。ナポリ戦やアーセナル戦のように中盤中央からの速攻を見られなかった。個々で見ても前述のフェルナンジーニョ、ボールを運びカウンター定位置攻撃どちらも行けるスターリング、ボールを受け続けゴールも決めたアグエロ、無限に走る(脅威の13.7Km)Bシウバ、要所で締めたコンパニとそれぞれの役割を全うしていた。

リバポはサラーが不発で3トップは中々仕事が出来ず。アーノルドのパスの先のアイデアが少なかった。シャキリはもう少し早くてもよかったのかもしれないが結果論かな。

ポジトラを封じられると中盤の選手のキャラクター上どうしても手詰まりになってしまうが、シーズンを通して「戦略」としてはある程度捨てる計算なのかもしれない。

お腹いっぱいの試合。

fin

 

 

 

 

PL マンチェスターシティ対レスター シティの誤算とレスターの奮闘

リーグカップでは引分けでPKでの勝利となったレスターとの再戦。

前節先制しながらもクリスタルパレスに敗れたシティとチェルシーに勝ったレスターとの一戦、筆者の好きな岡崎は出ていないどうやらヴァーディがワントップの451がハマっている模様。マディソン、ヌディディがいいらしい。

メンバーは以下

 

 

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鉄人ウォーカーがスタメンから外れている。WGはサネ、スターリングであるがどのような形を用意しているのだろうか。

シティの攻め筋

基本はシティがボールを持つ展開、レスターは4-5-1で最前線のヴァーディ以外は引く形で、中盤中央の三人は平行な高さを維持しアンカー脇およびハーフスペースを閉鎖する。

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今季のシティの大まかな攻め筋の一つに密集(オーバーロード)と孤立(逆サイドでのアイソレーション)が挙げられるがこの試合では両WGが開いて左SBのデルフが中に入り3-2-2-3で試合を進めていく。

あくまで印象だがオーバーロード側のIHはシルバが多く、アイソレーション側はデブルイネ、Bシウバが多い気がする。

この形は引いてくる相手に使う印象があり、筆者の見た試合だとVSホッフェンハイムの後半などが挙げられる。

 

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狙いはざっと

攻撃時
  •  両WGの質的優位を生かして攻め込む&ピッチを広く使うことで相手の陣形を広げて守りにくくする。
  • デルフが内に入ることでのポゼッションの安定
  • 広げた陣形に対してIHの抜け出し、およびCFの受ける動き
守備時
  • デルフを内側におくことで一番危険な中央のレーンからの逆襲を防ぐ
  • ネガトラ時のに素早くプレスしボールを回収する。

てな感じ。もっといろいろな設計があるのだろうけど。

デルフの偽サイドバックギュンドアンがアンカーなのも理由に一つだろう。アンカーでのプレーはいい印象がなく守備で食いつきすぎる傾向がある。

状態が悪そうなシティ

左右のWGとIHを絡めながらボール保持で攻めるシティとひきこもるレスターの構図、ただレスターのCBがTHEプレミアリーグといった二人でクロスとコーナーキックからは点が入りそうな気はしなかった。

ならばとサイドを織り交ぜながら中央から崩すシティ

13分デブライネの動きにつられたモーガンの裏をついたBシウバにアグエロがフリックで落としてゲット。

シティらしい定位置攻撃からのゴールである。

ラポルトのドリブル時に右サイドでのスターリングの動き出しでラインを下げたのも秀逸。

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ただその後のシティはいい試合運びをみせることが出来ない。

一つの理由としてネガティブトランジション(攻撃から守備、いわゆる切り替え)

で後手を踏んだことである。レスターも繋ぎが上手く、プレスを交わしていくがそれ以上にシティの守備の強度が上がらずハマらなかった。

特にサネとデブルイネはいまいち守備が軽い印象を受けた。

デブライネはBシウバがCBにプレスに行ったときのマーキングがあいまいで、サネは対面のSBへのディフェンスが緩いように見えた。

18分ファウル気味のタックルからレスターのカウンターが発動し、ヴァーディの左からのクロスにデルフの裏を取ったオルブライトンがゲット。

デルフの裏のスペースは可変システム上発生してしまう箇所であり人体の関節部のようなもので、突かれると弱い。

デルフは攻撃時は中央にいるが右SHは中にはいるのでマークにつかなければならなず、この時のポジションの移動間にどうしても隙が出来てしまっていた。

このポイントはたびたび狙われていた。

レスターのフォーメーション変更

前半の31分 プレスがハマらないシティに対してレスターのピュエル監督は恐らく二つの事に気が付いたのではないだろうか

  • ギュンドアンの守備が怪しく、ここに基点が出来そう
  • 思った以上に繋げるやん(シティの守備の強度不足)

そこでマディソンにメモを渡しフォーメーションを変更する。

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マディソンがボールを捌けるのでうまくつなげることが出来るレスターである。

39分にはチョードゥリーがデルフの裏を突き決定機も作っていた。

それでも流石はシティ、36、37分にレスターのミスからデブライネーサネのラインで立続きにに決定機を作るも決めきれない。

この辺はさすがデブライネでトランジション時の判断の早さと正確性が異常であった。

互いに決めきれず1-1で前半を終える。

シティが攻めあぐねた理由の一つにはサネが対面のぺレイラに一対一でなかなか勝てなかったことが大きい。システム上優位性を計算していそうなエリアで勝てなかったのは誤算だったか。

またSHのプレスバックとセンターハーフ、CBのカバーリングを素早く行うのでWGであまり崩せない。

オルブライトン走力は異常。

思っていた以上にレスターはいいチームで個々の技量も高い。

後半 苦戦が続くシティ

システム変更とはいかないがダニーロが一列上がって2-3-2-3のような趣のシティ。

グラウディオラ総論で触れられていたシステムで、SBが中に入りポゼッションの安定と被カウンター時に中央の一番危険なレーンを埋めることが狙い。

前半に引き続きボールを保持しながら攻め込むも崩しきれないシティ。

変わったことはWGがボールを持ったときにHの二人が近くに寄る動きよりはSBとCBの間を抜ける動きが増えたことだろうか。

 

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WGが単独ではなかなか抜けないのでサポートを増やすも、精度が伴わず。

レスターはマディソンを中心に上手くボールを回すもシュートまでは行けない。

デブルイネーシルバと交代

シルバは怪我のため体が重そうでターンにキレがなく、細かなミスも多かった。

チャードゥリー ー グレイ マディソンーシンプソン と交代しグレイがトップ下、ぺレイラを一列上げて右SHにしシンプソンを右SBに。

膠着状態が続き81分CKのこぼれ球をぺレイラがゴラッソ。

Bシウバーマフレズ、ヴァーディー岡崎

その後も点は奪えず、デルフの一発レッドでゲームオーバーなシティであった。

雑感やら振り返りやら

これでリーグ戦連敗となったシティ、パレス戦は見ていないがチェルシー戦と見比べるとサイドで優位性を得られない場面が多いかなと。

レスター戦は両失点共に不運であるが、点が取れなったのはかなり痛かった。

WGに対してDFが網を張っており、そこを突破できていない印象。

守備も軽くプレスがハマらないのでいい形でカウンターを繰り出せず、その分定位置攻撃の威力も減少した形。

レスターは奪った後交わして一息つけるので、その分後半まで疲弊することなくゲームを進めることが出来た。

レスター戦は両失点共に不運であるが、点が取れなったのはかなり痛かった。

全体的にコンディションが悪そうな選手が多く、これはペップの意図したものなのだろうか。バルサ時代冬に一度コンディションを落としCLのトーナメントに照準を合わせる戦略を取っていたので、今回もその戦略かなとも思ったり。

サネは何となく不満そうで気になりました。

レスターは印象的な選手が多い。

両SBがよくぺレイラはサネを封じて点まで取り左のチルウェルはボールの持ち方がよくビルドアップで貢献しDFでもスターリングを苦しめた。

メンディヌディディコンビもDFとボール回しともによく、マディソンは素早いターンなど確かなテクニックであった。ビッククラブが狙うのもわかる。

岡崎はエネルギッシュな働きも、今のレスターではスタメンは厳しそうである。

移籍かなぁ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マンチェスターシティVSチェルシー サッリの対策

無敗で突き進むペップ率いるマンチェスターシティとナポリを躍進させさせたサッリが率いるチェルシーの戦い。

シティは今シーズンよく見るチームでチームの完成度が伺える。

一方のチェルシーはあまり見ておらず、なんでもボールを保持するサッカーに移行したとか。ジョルジーニョを封じられると厳しいようであるがどうなるか。

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両者ともに基準点型のトップではなく本職はWGの選手が起用されている。

前半 俺たちはボールが持ちたい。

今シーズンのスタッツや試合からわかるようにお互いにボールを保持したい両チーム。

この試合ではシティが持つことが基本となるゲームとなった。

GKのエデルソンも参加しながらビルドアップするシティに対して、チェルシーはエリアにと試合の時間帯によって守備の仕方を変えることで対応していた。

チェルシーの守備

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2のときの守備
  1. シティがボールを前進しCBがハーフラインでボールを持つときはアザールをワントップにした433でのブロック守備
  2. PAほどまで下げたときにはIH(基本はコバチッチ)が1列前にでてCBにまでかけハイプレスを敢行していった。フェルナンジーニョにはジョルジーニョが高い位置までプレスをかける。

2については試合序盤に多く見られ試合が進むににつれていかなくなった。

シティのIHが降りずにCBとアンカーの3枚でシティがボールを前進させているときはアンカーのジョルジーニョフェルナンジーニョまで当たりに行く。

この形はマンUも行っており、Dシルバに空いたスペースを使われまくって崩壊したが

 

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この試合ではカンテがマンツーマン気味につく対策を行い、簡単に崩されるシーンは少なかった。チェルシーの右サイドの三人(ペドロ、カンテ、アスピリクエタ)は個々での守備力が高く、シティの左で手数をかけて崩すという手を封じ込めていた。

特にペドロは運動量豊富でプレスだけでなくプレスバックもさぼらず行い素晴らしい貢献を見せていた。

試合が進むにつれて守備のやり方を変化させていくチェルシー

試合序盤からのチェルシーのプレスの変化は

  1. 高い位置でもアザールフェルナンジーニョへのパスコースをふさぐ
  2. シティCBがボールを運んでくると、チェルシーのIHが当たりに行く。

 プレスをかけ続けるよりは試合を落ち着かせるチェルシー

CBがアザールの脇のラインまでボールを運ぶとIHが寄せにいく。

IHがでるタイミングはチームで何か約束事がありそうであり、時間帯やIHのマークの動き、CBの位置などによって判断していたのだろう。

ここからはシティを見ていく

シティの仕組み

基本姿勢はボールを保持しながら殴り、失っても素早くプレスをかけて奪い返しまた殴るというもの。

試合序盤のチェルシーのハイプレスにはキーパーのエデルソンを使って交わしていくシーンが多い。

相手GKがプレスに参加しないので、フィールドは実質11対10でしょ?という考え。

低い位置でのビルドアップではシティのIHの非対称的な動きで対応していた。

  • シルバはカンテがマンツー気味なことを察知しあまりおりない
  • シウバはフェルナンジーニョの脇へおりてビルドアップの出口になる

シウバを経由しながら前線にボール運ぶシティであるが中々崩すことは出来ていなかった。理由は前述したようにシティの左サイドが崩せなかったことだあろう。

シティのストロングサイドである左が崩せないことによって、左サイドに人を集めてから右サイドに大きく展開し簡単に崩すという手が打てなくなっていた。

またチェルシーがシティの対角線へのロングボールを強く警戒していたこともあり、トラップ際を狙われて攻撃を上手く進めることが出来なかった。

スターリングがサイドに流れながら起点を作ろうとするも、ゴール方向に向いていないので激しく当たれるチェルシー

マフレズは中に入っても仕事ができそうな雰囲気はなく手詰まりとなっていた。

またデルフもそこまで攻撃力があるわけではなく、サネがアスピリクエタに勝てないので起点ができないシティであった。

そしてカウンターからカンテに決められるシティであった。

後半は割愛なのです。ダ・ゾーンの視聴期間。。。

雑感

無敗が途絶えたシティがここからレスター、パレスに敗れるとは思わななかった。。。

その辺をレポしていこうかなと。

今年も需要があるかはわかりませんがマッチレポを細々と書いていきたいと思います。

よろしくお願いします。

 

リバプール対ナポリ 10倍界王拳リバプール

死のグループCでの大一番、舞台はアンフィールドで勝たなければ突破がないリバプールと引分けでもいいが負ければ首位陥落となるナポリの一戦。

ナポリにとっては引分けでもいいという設定はどのような影響をチームに与えたのだろうか。

メンバーは以下

 

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お互いにいいメンバーが揃っている。ナポリは初見でアンチェロッティに代わって

ジョルジーニョを引き抜かれ、バランスを整えるために2センターに移行した模様。

試合前のアンセムをかき消すリバプールファンは圧倒的でリバプールに力を与えているように感じる。

いけいけリバプール

点を取らないと敗退となるリバプールがまず仕掛けてゲームの主導権を握る展開となった。

試合開始からアクセル全開でプレスを飛ばしていくリバポ。PSG戦では鳴りを潜めていたプレスが復活させ、GKへもガンガン行こうぜな模様。

計算としては奪ってカウンターもよしロングボールを蹴らせてもインシーニェ&メルテンスコンビにはダイク&マティプコンビで勝てると踏んでいたのだろう。

スコアが動く32分ぐらいまではリバプールのプレスの強度が落ちず、従ってかなり強度の高い試合となった。

リバプールの守備は寄せのスピードが速く、パスが出た後も二度追い(時には三度追い)でコースを限定し奪っていく。

特にスゴイと感じるのは自身のマークを捨てて奪うに行く状況判断(もしくは決断ともいえる)の速さであろう。

普通のチームなら一回後ろを見るなどして、プレスに行くか行かないかの判断時に敵に時間を与えてしまい剥がされてしまうことがあるが、リバプールは半自動的にマークを捨ててプレスに行くのである。

チーム全体でボールホルダーにプレスに行くことを前提に設計されており、捨てたマークを後ろの選手が拾いながら前進し相手チームを押し込んでいく。

そのプレス網を掻い潜られても最強のファンダイクがいるので何とかなるという計算であろう。

またこの試合ではプレスバックの意識も強くマネやフィルミーノも守備の意識の強さをみせ、ミルナーワイナルダムロバートソン豊富な運動量で強度の高いスプリントを連続で行うことで守備を成功させていた。

この守備の前にナポリは沈黙し、なかなかボールを前進させることが出来ないナポリ

寄せのスピードの速さにミスが増え上手く繋げないことが多い。

そんな中でもCHのアランは体の強さとテクニックが両立しており、試合が進むにつれて存在感を発揮しボールを上手く繋げていた。

 

 ナポリとしては2トップを上手く使いたいのであろうが、なかなかいい形で渡すことが出来ない。渡せても中央が厚く、サイドにFWの1枚が流れるれる形が目立った。

リバプールの攻めでの狙いは主にサラー、フィルミーノを活かすような仕組み

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またサラーへのロングボールは陣地を回復する効果もあり、繋がらなくてもハイプレスに移行し二次攻撃ができいい手段であった。

この試合ではCBがボールを持ったときにIHの二人がSBの位置に流れて受ける場面がほとんどなく、CBやSBは簡単に前のサラー、フェルミーノときどきマネにボール渡しそのこぼれ球(セカンドボール)に突撃する。

サイドバックは浅めの位置から逆サイドのCB-SB間を狙うことが多く、8分の決定機や9分にミルナーなどをみる限りナポリのウィークポイントとして狙っていたのではないだろうか。

そんな攻撃の中で繰り返し見られるのはクリバリ対サラーであった。

適切なカバーリングと身体能力で存在感を発揮し、残念そこはクリバリと水際で防ぐ場面が多くあった。

リバプールのダイクも圧倒的で残念そこはな場面が多い。世界でも1,2位を争うCB同士である。

 

スコアがゲームに与える影響とか

リバプールペースで続く中32分サラーが抜け出しクリバリをちぎってゴールを奪う。

ハイテンションで入ったものの得点が奪えずやや焦りが見えつつあったリバプールには大きい得点であった。

スコア後にややペースを落としゲームを落ち着かせるリバプール。大きな変化は前線の3枚がナポリの最終ラインにプレスをそこまで掛けなくなったことだろう。

37分にはちぐはぐなミスからナポリに決定機を与えてしまう。

このあたりからようやく自分たちのペースで持ち始めるも、CBの圧力に2トップが収められない。

リバプールは攻から守への切り替えをだれもサボらないのでアラン以外だと、どうしても蹴っ飛ばしてしまうナポリであった。

 

いざ後半へ

前半よりもファビアンが中に入りインシーニェがサイドに流れる形が増え始める、インシーニェから逆サイドへのスルーパスでチャンスを作る。

点が必要になったナポリは2トップがハイプレスをし始め主導権を握りに行く。

しかしナポリは1列目と2列目の距離が延びてしまいいい形でボールを奪えない。

理由はふらふら落ちてくるフェルミーノを捕まえきれず、CH二人が困ってしまう場面が多い。

前半よりもファビアンが中に入りインシーニェがサイドに流れる形が増え始める、インシーニェから逆サイドへのスルーパスでチャンスを作る。

前半よりはペースを落としつつもボールを奪われた後などは、激しくプレスに行くリバプール

ミルナーが全力で寄せてきながら、後ろからマネがプレスバックしてくる瞬間はボールホルダーは悪夢だろう。

ジェリンスキ、ミリク、グラムを投入し主に左サイドから変化をつけながら攻め込むナポリ

70分ぐらいからはナポリが前がかりになり、リバプールのカウンターが増えていく。

3トップでの高速カウンターから幾度となく決定機を作るも、リバプールが決めきれなかったことは引分けでも勝ち抜けが決まるナポリに勇気を与えただろう。

その後も決めきれないリバプール、対してナポリはややガス欠模様ながらクリバリを上げるなどからチャンスを作れども決められず、90分のミリクの決定機は残念そこはアリソンであった。

結局1-0で試合が終了し、リバプール、PSGが勝ち抜けとなった

感想とか

リバプールの迫力が凄まじく、驚くべき運動量とプレー強度であった。

プレスのはめ方が上手いうえに連続して高強度でプレスを行えるのでナポリは中々、難しい展開だったか。

おそらくだがクロップは3トップの運動量(サラー、フェルミーノ辺りは特に)を時間帯や展開に応じて調整してそうな感じがする。

試合序盤にかなり強くプレスをかけボールを回させなかったことでナポリのDF陣に恐怖感をあたえ、その後の試合が落ち着きつつあった時間でも凡ミスが多発したりらしくないパス回しがあったのは狙い通りだったのではないだろうか。

ただ先制弾までのリバプールに対して上手く剥がせるチームは世界に何チームあるだろうか。

この試合にフォーカスさせたクロップの手腕が見事だった。

ナポリとしてはリバプールのプレスが想定を上回ったのが誤算だったか、ボール保持ができないのならミリクをスタメンで使いもう少し蹴っ飛ばしてもよかったのかもしれない。

 どうでもいいけれどロブレンは前線がミスるとめっちゃキレてそうである。

おわり。